「バグパイプ」は今や世界中に知られている楽器ではないでしょうか。
日本でもイギリス、スコットランドのバグパイプをテレビや映画を通して観た事があるでしょう。しかし、イギリス、スコットランドのバグパイプを生で聞いた事がある人は、まだ少ないようです。『バグパイプ』をオックスフォード英語辞典で調べてみると“特に、スコットランドの楽器である。バグパイパーは、バッグの中に息を吹き込み、脇の下でバッグを押し、空気がリードを通って音が奏でられる。”バグパイプは、スコットランドの伝統的な楽器なのです。
実は、他の国にもバグパイプの歴史はありました。古いイギリスのバグパイプ、フランスのバグパイプ、イタリアのバグパイプ等。しかし今、実際に演奏されているのは、イギリス、スコットランドのバグパイプとアイルランドのイリアンパイプが有名で他は、美術館等でしか見る事は難しいでしょう。正式名称は、グレート・ハイランド・バグパイプと言われ、世界で最も有名なバグパイプとして、‘時間という試練に耐え’、残ったのです。
イギリス、スコットランドのバグパイプは、たいてい革製のバッグに、旋律を奏でる1本のメロディーパイプ(=メロディーチャンター)と3本のハーモニードローン(1本はバス、他2本はテノール)からできています。古いタイプのバグパイプは、バッグに、1本のメロディーパイプと1本のバスドローンという2本のみでした。とにかくバグパイプをマスターできるのは、中に入っているリードのセッティングやハーモニードローンのチューニングなどと、少し時間がかかるでしょう。
またバグパイプは代々、父親から息子へというように、親から教わるというのがだいたいで、男性のみがタータンチェックのキルトを着用して、バグパイプを受け継いできたようです。しかし現在では、女性もバグパイプ の魅力に惹かれて演奏を楽しむようになってきました。バグパイプは、スコットランドやイングランドはもちろん、世界中のフェスティバルやパレード、式典などで、バグパイプ演奏者によって演奏され、イギリス人やスコットランド人の文化遺産として、共に生き栄えてきたのです。
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